[NEWS] 洞爺湖サミット、VIPたちはどこへ行く?
2008年の主要国首脳会議(サミット)が北海道洞爺湖町で開催されることが決まった。北海道経済連合会は、早くも、開催による経済効果118億円とソロバンをはじいているが、我らがハクブツ的な関心は、VIPたちは会議の合間にどこへ行くか?である。
まずは特別天然記念物である「昭和新山」である。今や観光として知られる昭和新山だが、じつはこの山、国の所有ではない。昭和新山の生い立ちを見守り続けた地元の郵便局長・三松正夫氏が、国の対応を見かねて、財産をはたいて新山生成地を買い取ったのだそうだ。
売店街にたたずむ「三松正夫記念館昭和新山資料館」には氏の緻密な観測の成果ともいうべき、『ミマツダイヤグラム』がパラパラまんが風になって販売されている。ここでは、世界の首脳たちに、財産をなげうち火山を買い取ってまで科学的観測に尽くした男の存在を知ってもらいたいところだ。
さらに、洞爺湖町には、あの有珠山噴火を体験できる「町立火山科学館」がある。噴火の記録や再現映像、ジオラマなどが主な見ものであるが、全館にわたって、手作りで歴史を記録しようという姿勢が好ましい。
例えば、受話器を取ると、噴火の際の町の人たちの声を聞くことができるコーナーでは、昔の使い古しの電話器(電話器に「1F受付」「2F事務」などと書かれている)を使用していたりして、限られたものを有効に活用する精神は称賛に値する。
サミットVIPたちには、「火山と共生する人々のたくましさ」と同時に、ぜひこの「もったいない」精神をも感じ取っていただきたいものである(洞爺湖町がサミット前に「火山科学館」を最新設備にリニューアルなどという浅はかな考えを起こさないことを望む)。

