[NEWS] あの有名人、ナマ出演で会場騒然!
というのは、バラエティ番組によくあるあおり文句。で、実際に視てみるとたいして面白くもなかったりするものだが、博物館となると話は別だ。
萩博物館(山口県萩市)では、この夏、そんな宣伝文句がピッタリの企画展「君と竜宮城へ—知られざる深海への旅」(2007年7月7日〜9月2日)を開催する。
会場にナマ出演する“有名人”とは、カリスマ深海魚として知らない人はいない、この人、いや、この魚、リュウグウノツカイである。
7/22(日)、8/12(日)、9/2(日)の3日間に限り、剥製でもホルマリン漬けでもない「ナマ」のリュウグウノツカイが出現し、握手会ならぬタッチングまでさせてくれるというのである。
そのうえ、驚くべきことには、トークショーまで予定されているのである。もっともリュウグウノツカイは魚類で人語を解さないため、Mr.竜宮城なる人物が登場し、標本や生写真などを公開しながら、「深海の秘話」を語ってくれるという(会期中の毎週土曜日に開催)。
実はこの萩博物館は深海魚に浅からぬ縁がある。“萩”といえば、吉田松陰や高杉晋作など人文歴史系のイメージが強いが、同館では萩の多様な海洋生物の研究・展示にも力を入れていた。その開館準備をしていた矢先の2004年、長門市の青海島沖で、深海魚フリソデウオの遊泳シーンが日本で初めて撮影され同館に持ちこまれた。
そのあとも続々と、ユキフリソデウオ、アカナマダ、テンガイハタといった、地元では半世紀に一度といわれるくらい採取例の少ない深海魚が、わずか数カ月のうちに相次いで捕獲され、博物館に持ちこまれたのである。まるで開館を言祝ぐかのように海から“展示品”がやってきたことになる。
そんな同館が、満を持してリュウグウノツカイを登場させてきた。深海魚好きにはいうまでもないことだが、風光明媚な山陰の海岸が好きな方も、その海の底にはどんな奴がいるのかを知る、またとない機会になるであろう。



